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「絵を描くということ」

この世の中
生きているとイライラしたり
ざわざわすることが本当に多いですね
僕はテレビは全く見ないし新聞も読まない
そんな生活してても 何かしら日々ザワつくのですから
たくさんの人と会うお仕事をされてたり
社会的に難しい立場におられる方は半端ないでしょう・・
その心情察するに余りあります
何につけ
生活すること自体がもう競争社会、、
大昔から綿々とそんな中に身を置いてるわけだから
心休まる暇もない・・・それはザワザワ、イライラも増すばかり
でも、そこで僕は思います
絵を描いてる人、、
生徒さんにもお伝えすることですが
絵を描くという行為はそもそも争いや競争がありません
確かに
上手い人もいれば、、比べれば下手な人もいるでしょう
下手な人は上手い人をみて
焦ったり嫉妬したりするかもしれないけど
でもね音楽や舞踊とはちょっと違って絵は
上手なことが素晴らしくて下手っぴなのは見れない〜という訳では決してないのです
稚拙な絵です!下手です!って言うけど
そんな作品でもとても魅力的だったりするのです
なんかいつまで見ても飽きない。。これ持って帰りたい!って
この色。。すごく自分は好き!って
それは正に優劣を超えたところで楽しめる
だからそこに競争と言うのはありません
技術を人よりたくさん持っていても
ずっとキャリアもあってスラスラとなんでも描けたとしても
案外自慢にならないのが絵なのだと僕は思います
それぞれの人生や様々な想いが
色使いや筆致を通して画面に現れる
もしかしたら上手いこと、達者なことが時にデメリットになることもある気がします
そこに表現することの面白さ、難しさそして何より「学び」があるのだと思います
僕もいつの頃からか、、、
全くそこんとこにざわざわ感もイライラ状態もなくなりました
人と比べることでもないし
人と競争することではないってふっと思えたから
自分は自分!
展覧会のたびにどんな風にお客様から見られるのだろうか・・・
今回ちゃんと売れなかったらどうしようか・・・
あの人は皆に認められてる、僕はそうでもない・・・
等々
それこそ他人と比較する事
自分がどう思われてるか。。
そんなことばかり考え、それこそ競争・争い社会の真っただ中で
じたばたともがき苦しんでいました
でも結局は
作品はたった一つ
10人にあるいはもっと多くの人に気に入ってもらえて
求められてもここにこの絵は一つしかないのです
これ好き!って1人でも言ってくれればもうそれで十分なはず
その人にこの想いがしっかりと届けば良いのです
また
楽しく、豊かな気持ちで絵に向かえる
もちろん観る事も画くことも
しかもそんな時間を持てることも
超、超最高の喜びでしかありません
思うように描けないその苦しみでさえいつのまにか
豊かさに変わります
だれでもがそんな気持ちで絵に向かえたら
上手とか下手とか関係なく 無駄な競争もなく
きっと人が喜ぶ作品ができるはずなのです
この絵と出会う誰かの幸せを思いながらキャンバスに向かう
その想いはそこにいる仲間をも包み込み
優しく共鳴しあいます
アトリエはそんな風が吹く場所だと僕は信じています
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