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出逢いは奇跡のごとく・青い瞳のひと

◆チュニスのひと◆
忘れられない思い出と言えば
チュニジアでの出来事があります
2度出向きました
一度目はアパレルの仕事で
2度目は絵を描くようになって1年目ぐらいの時
と言っても20年以上も前の話しです
カルタゴで見かけた女性に
チュニスに戻って日本に帰る日に再び遭遇するという
正に信じられない出来事でした
以前に訪れたことのあるカルタゴにスケッチのために
再び出向きました
真っ青な空、白い壁、青いドア、黒い鉄の飾り 、美しい町並
この様がずっと忘れられなくて
絵を描くためだけに向かいました
スケッチを終えて戻る前にひと休みと
今で言うシーシャ―カフェ、、もっとも向こうでは普通の喫茶店
で僕は当時 シーシャの吸い方ももちろん言葉も分からないので
甘い!!ひたすらに甘いコーヒーを仕方なくオーダーして大失敗💦
ふと向かいを見ると
ビジャーブを纏った女性が二人座っておしゃべりをしています
絵になる とっても良い雰囲気だったので
僕はスケッチブックを取りだし
あなた達を描かせてもらえますか?と
聞きました 確か英語で・・・
そん時フランス語は知らなかったから
一人の少し年配の方の女性が手を横に振り
ダメだって。。。
もう一人の女性の瞳が吸い込まれそうに深くそして美しく
何だかすごく印象に残ったままチュニスに戻りました
たった3日の滞在で
翌々日はもうトランジットのフランスまで戻らねばなりません
ホテルから飛行場に向かうまえ
土産物に立ち寄りました
特に買うものなんて無かったのに、、ただ何となく
タクシーを待たせて店に入ります
買う気が無いからただただフラッと見るだけ😅
しばらく眺めて奥の絵皿の売り場まで行った時
僕の心臓は止まりそうになりました
なんとそこにカルタゴで見かけた青い瞳の美しいあの女性が
いるではありませんか。。
カルタゴからチュニスまで確か電車で40分ぐらいの距離です
しかもこのタイミングで 偶然と言うより奇跡です!!
これはもう僕が彼女を描くしかないってこと・・・と
ポジティブな絵描きにはそう思えた訳です
10分だけ描かせて!とお願いすると彼女はouiといって
鼻と口元を覆うビジャーブを外します
たった10分だけ
もう空港に行くギリギリ
名前も知らぬひと、
海外に行くのに携帯持っていけなかった時代
その絵は日本に戻って仕上げました
その後お披露目する機会が何度かありましたが
何となく手放さずにいました
結局
シャンパーニュのエソワに住む
一人暮らしのおじいちゃんの家で
しかも彼の壁一面のコレクションのなんと真ん中に
その絵は飾られています
パリで個展をした後しばらくパリの画廊にそのままあって
2015年のシャンパーニュでの展覧会の時に
パリからエソワへと運びました
彼はそのシャンパーニュ個展の時に一番に来て
求めてくれました
お金を払う時
そのおじいちゃん曰く
ひょいと見たらさ、思わず目が合っちまった・・・
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