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◆スケッチとタブロー(作品)◆について

少し前のことだけど
南西フランスをスケッチしながら廻った
これはずっと前からの念願で
決して急がずに時間をかけてゆっくりと気に入った村を
スケッチして歩く
こんな贅沢な時間を過ごした
サルラという古都に泊り
まだ朝市前の様子を描きたくて
ホテルのゲートを開けてもらって
何時ごろだったかなぁ・・・
身上道具を抱えて広場へと向かった

普通は90分ぐらいで3~4枚スケッチをし
その中でタブローに展開したいシーンを選ぶ
スケッチとタブローの違いは?と聞かれても
「作品」という意味からしたら僕には明確な答えは無い

あくまでも「作品」を創るためにスケッチを重ねると言えば
そうなんだけど
スケッチが作品ではないのかと言えば
それはまた違う
作品です!と言える一枚が生まれることもあるから

僕の場合だけど、唯一言える事は
スケッチは極力フィクションを入れ込まない
けど
タブローにはかなりフィクションが、というか
僕の願望や物語が入り込む
その違いだろうか。。。


この2枚はサルラという南西フランスの古都の朝
マルシェの始まる前
有名なオリーブ屋さんが開店準備をしている
その様をスケッチしたのが「左側👇」
その後日本に戻って油彩にしたのが「右側➡」

その旅では
殊の外働き者の女性たちにたくさん出会って
それは今度またゆっくり話すけど
彼女たちの人生、生き方に驚き
随分と感激して帰ってきたもんだから
タブロー(油彩)の方には
赤いエプロン姿の働き者の若~いマダムと
あっちの方で一人のうのうとさぼって
タバコを吸ってる初老のムッシュを描き足した

タブローにする場合は
当然時間がかかり1日でという訳にはいかない
だからその光景をその感動を忘れさせないために
絵の背景にある物語が必要なのだ

ようやく描き上げてSNSにアップすると、、 いつも
そこんとこに、しっかりと食いついてくれる
ウィットにとんだフランス人の年上の友人が居て
この「朝市の前に」をご自宅の素敵な Aubergeに迎えてくれた

きっと友人の奥様は魅力的で働き者に違いない・・・ 

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